獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

うちの子太ってる?正しく体重を落とすために…

こんにちは。獣医師のユカです。

 

このブログでは、

犬と猫が健康に暮らせるにはどうしたらいいのか?

長生きするためにはどんなことをすればいいのか?

をお伝えしていきます。

 

 

太っているのは危険です!!

とはいっても、どうやって痩せればいいの?

今回はダイエット方法について書いていきます

 

 

 

あなたの飼っている子が

☐最近丸くなってる気がするな…

☐先日病院に連れて行ったら体重が増えていた…

☐周りの子に比べるとうちの子おなか回りが大きい気がする

☐病気でもないのに疲れやすくなってきた

 

思い当たることがあればぜひ読んでみてください!

ダイエットの方法を知って、

正しく体重を落としましょう!!

 

 

 

では

太ってしまう原因は

消費カロリー < 摂取カロリー

です

 

なので

消費カロリー > 摂取カロリー

にすればいいわけです

 

でも太っている子に運動をバリバリさせるのは酷です

関節を痛めてしまったり、怪我をしてしまったり

無理な運動は逆に危険です

 

ということは

摂取カロリーを減らすことがダイエットの近道です

摂取カロリーを減らす方法は3つあります

①絶食による減量

②通常の食事による減量

③減量用の療法食による減量

 

一つずつ説明していきます

 

①絶食による減量

 

人ではありますよね

断食ダイエット

これ、犬猫でやると、とても危険です

特に猫は要注意!!!!

猫では3日以上食べないヤバいです

”肝リピドーシス”という病気があります

猫では何も食べてないと

この肝リピドーシスになるリスクがとても高いです

死にも関わる病気なので

絶食でのダイエットは絶対させないでください

 

 


今回はダイエットの話ですが

普段通り過ごしている中で

なんか調子悪いのか食べなくて…

という状態で3日間様子見るのは危険です

1日だけ様子みるならまだわかりますが

いつもと様子が違うのであればできるだけ早く病院に行きましょう

 

 

 

②通常の食事による減量

 

おやつのあげすぎ、や、ご飯の与えすぎ、

で太ってしまった場合は

おやつを減らしてご飯を適正量あげれば

基本的には痩せます

 

おやつ、何のためにあげていますか?

その子が喜ぶからという理由だけであげていませんか?

 

 

ご飯を食べていればおやつは余分なカロリーです

ご飯を少し減らしてその分おやつをあげるならいいです

(おやつの量は1日のエネルギー要求量の10%が理想です)

 

しかし、普通にご飯をあげて、その上おやつもたくさんあげていたら

そりゃ太ります

おやつがなくてもその子は死にません

ただ、あげたくなる気持ちもとてもわかります

量を減らしましょう

 

では、おやつをあげていないのに太っている子

ご飯の量を減らせば痩せます

ただ、適正量をあたえているのに太っている場合

カロリーをおさえようと減らしすぎてしまうと

必要な栄養素も不足してしまう可能性があります

栄養不足は体調不良を招く可能性があります

減らしすぎるのはよくないわけですね

 

 

 

③減量用の療法食による減量

 

療法食というのは普通食とは異なり、

さまざまな体調の子に合わせて作られたご飯です

治療用のご飯といっていいですね

 

例えば腎臓病

腎臓病になってしまったときに食べるご飯は

たんぱく量が他のご飯より少なかったり

リンがおさえられていたり

腎臓に負担がかかりにくい組成になっています

療法食を食べることで腎臓病の進行をおさえることができます

 

では減量用の療法食って?

となるのですが

カロリーは抑えてあるけど、必要な栄養素はとれる

というご飯です

つまり健康的にダイエットができます

療法食は普通食に比べると少し値段も高いです

でもそれだけいいご飯です

 

うちの子はダイエットが必要なの?"見て&さわって"愛猫の体型チェックを!|ねこのきもちWEB MAGAZINE

 

 

ダイエットとは少し話がそれますが…

ドラッグストアやホームセンターなどで売っている

たくさん入って安いご飯

獣医師的におすすめしません

人で例えるなら

毎日カップラーメン

毎日ジャンクフード

食べてるようなものです

安すぎるフードには気を付けましょう

 

 

 

減量用の療法食も選択肢はたくさんあります

どれがいいかを迷ったら

一度、動物病院で相談してみるといいと思います

 

健康的なダイエットを始めましょう!