獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

症状がでたときには手遅れかも…腎臓には気を付けて!!おしっこは大事な情報源です

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

今回はおしっこ第二弾

前回説明できなかったところを今回解説します

 

☐血尿をしてしまった

☐最近あまり元気がない

☐おしっこの色が薄い

☐昔に比べて水を飲む量が増えた

☐おしっこの量が多い

 

慢性腎臓病Q&A - ペット用品の通販サイト ペピイ(PEPPY)


これらの症状がある場合、腎臓に問題があるかもしれません!!

気になる場合はすぐに病院にいきましょう

 

 

腎臓の健康状態を知るために、おしっこは大事な情報源です!

 

人でも健康診断のときは尿検査しますよね?

犬猫でも同じです

 

血液検査で異常が出るときは状態が進行していることも多いです

日頃からおしっこに注目しておいて

いつもと違うなと思ったら、早めに病院で検査してもらいましょう

病院で診てもらったときには手遅れ…なんてことがないように

体調の変化があればすぐ気づけるように

意識してみておいてあげてくださいね

 

 

では腎臓について解説していきます

まず腎臓の役割ですが

血液中の老廃物の排泄

体液量、イオンバランスの調節

血圧の調節

赤血球をつくる働きを助ける

ビタミンDの活性化

があります

 

獣医師監修】「犬の尿路感染症」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?|hotto(ホット)

 


腎臓はとっても大事な臓器です

腎臓病とは、腎臓に障害が起こり、正常に機能できなくなってしまう状態です

 

 

腎臓病高齢になると多くなるので、

歳をとってきたら注意が必要です!

 

年齢による慢性腎臓病の分布

 

 

腎臓は一度障害を受けるとその機能は回復しません

つまり、腎臓病は治ることがなく、そして進行します

ただ、症状がでるのは腎臓の半分以上の機能が失われてからです

 

 

症状がでてからだと手遅れの場合もあります

症状がでてから病院に連れていくのではなく

日頃から検査をしておき、腎臓機能が正常かどうかみておき

少しでも機能低下の徴候がみられたら対応できたらいいですよね

 

 

そのために尿検査は大事です!

おしっこを検査することで、腎臓病を初期に発見することができます

 

おしっこで、腎臓の機能の見る項目

尿比重

尿タンパク

です

 

尿比重おしっこがちゃんと濃縮されているかどうかを確かめる項目です

朝一番のおしっこで尿比重が低い腎臓の機能が低下している可能性が高いです

尿タンパク+(プラス)だと異常です

尿中にタンパクがでることは普通ありません

膀胱炎等の下部尿路疾患がなければ、腎臓からタンパクがでていることになります

これは腎臓の機能が正常であればありえません

 

尿比重、尿タンパク異常がみられたら

血液検査、超音波検査等を行い、

腎臓の機能が正常かどうか詳しく調べてもらいましょう

 

 

腎臓病の治療は、早期発見、早期治療が重要です

腎臓の機能が低下してしまうと治らないので

腎臓の機能の低下をできるだけ早期に発見し

それ以上進行しないように、対処していくことが大事です

 

 

治ることはありません

しかし、進行を抑制することはできます

 

 

元気がないから病院に連れて行ったら、

腎臓病の末期で、

あとどれくらいもつかわからないと言われた…

なんて嫌ですよね?

 

愛犬の腎臓が気になる!慢性腎臓病(慢性腎不全)対策の食事 | プレミアムドッグフード専門店・GREEN DOG(グリーンドッグ)公式通販

 

そうならないためにも、日頃から気をつけて様子をみてあげてください

水を飲む量

おしっこの量

おしっこの色

食べる量

活動性

体重

などをみておきましょう

 

 

 

そして定期健診を受けましょう

健康寿命を延ばすためには

病気の早期発見、早期治療が大事です

 

病気にならないように気を付けていても

なってしまうことはあります

そのために定期健診は受けておきましょう

 

 

愛犬愛猫の健康を守れるのは飼い主さんだけです!

しっかり健康管理していきましょう

 

 

おしっこトラブルありませんか??放っておくと危険です!!

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

今回のテーマはおしっこです!

 

☐最近頻繁にトイレにいく

☐トイレにいったのにおしっこが出てない?

☐トイレ失敗したことがなかったのに、最近トイレ以外の場所でする

☐血尿をしてしまった

☐おしっこが臭い

☐最近あまり元気がない

☐おしっこの色が薄い

☐昔に比べて水を飲む量が増えた

☐おしっこの量が多い

犬と猫の下部尿路疾患|ワンちゃんネコちゃんの病気と食事|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>

 

 

これらの症状がある方、要注意!!

できるだけ早く病院にいきましょう

 

 

どこが問題なのか?

全て説明するとボリュームが多くなってしまうので

2回に分けて、それらを詳しく解説していきます!

 

病院にいったら手遅れだった…

なんてことがないように、知識をつけて、

日ごろから健康管理をして、長生きしましょう!

 

 

では、今回は下部尿路疾患について話していきます

 

☐最近頻繁にトイレにいく

☐トイレにいったのにおしっこが出てない?

☐トイレ失敗したことがなかったのに、最近トイレ以外の場所でする

☐血尿をしてしまった

☐おしっこが臭い

☐最近あまり元気がない

 

これらに当てはまった場合は、下部尿路疾患可能性が高いです

 

そもそも下部尿路ってなんだ?という話ですよね

下部尿路とは、膀胱、尿道のことです

では上部尿路は?

上部尿路とは、腎臓、尿管のことを言います

 

犬も猫もかかる尿の病気、細菌性膀胱炎 | 市川市・浦安市の動物病院『ALL動物病院行徳』皮膚科/眼科

 

 

 

下部尿路疾患として、犬猫でよくあるのが、尿石症、膀胱炎です

今回はこの尿石症膀胱炎について解説していきます

 

 

尿石症とは

字の通り、おしっこに石がでてくる病気です

尿石にはさまざまな種類があるのですが

犬猫で多いのは

ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム

猫の尿石症について – アリス動物病院のブログ

 

シュウ酸カルシウム

尿石症。|豊橋市の動物病院「セピどうぶつ病院」

 

です

 

発見が早ければ、フードを変更したり、生活環境を見直したり、薬を飲んだり

適切な治療をしてもらえれば早く治りますが

発見が遅くなってしまい、膀胱の中に大きな石ができていた場合

麻酔をかけて手術で取り除かなければいけなくなることもあります

なので早期発見、早期治療が大事です

 

また、尿道に尿石がつまってしまったら一大事!!

おしっこが出ない状態です

これは緊急なので、

トイレにいったのにおしっこでてない

というのがわかったら一目散で病院に駆け込みましょう

放っておくと死にます

本当に危険なのですぐに病院にいってくださいね

 

 

 

ではなぜ石ができてしまうのか?

 

一つは体質です

尿石ができやすい子がいます

そういう子は生涯、気をつけないといけません

同じご飯、同じおやつ、同じ生活をしていても

尿石ができる子、と、できない子、がいるのです

一度、尿石症になってしまった子は、

治ってからも再発しないよう注意が必要です

 

 

 

二つ目は肥満

太っている子は、太っていない子に比べ、

約2倍ほど、結石症が多いというデータがあります

適正体重でいることが結石症の予防になります

 

 

 

 

三つ目は食事

ミネラルが多いと石ができやすくなります

 

ストルバイトマグネシウム、リン、アンモニウム

シュウ酸カルシウムカルシウム、シュウ酸

 

が多い食べ物を食べていると石ができやすくなります

 

また、ミネラルウォーターも注意が必要です!

ミネラルウォーターは水道水よりカルシウムとマグネシウムが多く含まれます

犬猫の飲み水には基本的には水道水を使用してくださいね

 

 

療法食というものがあります

尿石症の療法食はミネラル分が調整されてつくられています

石ができやすい子は基本的にそういったフードを選びましょう

 

また、おやつも注意

せっかくいいフードを食べているのにおやつをあげてはミネラルバランスが

崩れてしまいます

おやつにもあげていいものもあるので、病院で相談してみましょう

 

野菜や果物にも注意が必要です!

カルシウムを多く含むもの、シュウ酸を多く含むものがあるので

与えていいかどうかは病院で確認してからにしましょう

 

 

四つ目は環境

水を飲む量が減るおしっこは濃くなります

おしっこを我慢しているおしっこは濃くなります

 

おしっこが濃いと尿石ができやすくなります

 

水分をよくとるようにし

おしっこは我慢させないようにしましょう

 

水をあまり飲まない子は、フードをふやかしてあげたり

缶詰を混ぜるなどして水分をとらせてあげるといいです

 

 


犬で、散歩のときにしか、おしっこをしない場合は散歩の回数を増やしましょう

猫では、トイレが汚れていると我慢してしまう子も多いです

トイレは常に清潔な状態にしましょう

 

 

 

 

五つ目は膀胱炎

細菌性膀胱炎に続発して尿石ができることがあります

おしっこが臭うのは細菌感染がある可能性が高いです

すぐに病院にいきましょう

 

 

 

ここまでが尿石症のお話です

 

 

 

次は膀胱炎について詳しく解説していきます

 

膀胱炎に関しては猫で多い病気です

中でも特発性膀胱炎というのが多いです

 

細菌性膀胱炎はイメージがわきますよね

細菌により起こる膀胱炎です

では特発性って何だ?と思う方も多いのではないでしょうか

 

特発性とは原因がわからない

ということです

なぜかよくわからないけど膀胱炎になっているという状態です

 

 

原因がわからないと治療できないんじゃないの?

と思うかもしれませんが

膀胱炎という状態は膀胱の炎症が起こってる状態なので

治療が必要です

状態がひどくなければ無治療で治ってしまう子もいますが

症状が続く場合は病院にいきましょう

 

特発性膀胱炎の症状としては

☐頻繁にトイレに行く

☐血尿がでる

☐トイレ以外の場所以外でおしっこする

などです

 

特発性膀胱炎の要因として考えられているのがストレスです

猫ちゃんはストレスがかかりやすいです

病気の原因にも? 猫の「慢性ストレス」に気をつけよう|ねこのきもちWEB MAGAZINE

 

知らない人

大きな音

他の動物

違う環境

 

これらはストレスがかかる原因です

なるべくストレスがかからないように気を付けましょう

 

また、おしっこを我慢する状態も膀胱炎になりやすいです

 

☐トイレ掃除はこまめにする

☐多頭飼いの場合はトイレの数を(飼っている頭数+1)にする

☐トイレの砂は好みのものにする

☐トイレの大きさは体長の1.5倍が理想

☐トイレは屋根付きよりオープンのものの方が好まれる

☐トイレの置き場所は静かな場所で

 

など、おしっこをしやすい環境にしてあげましょう

 

 

 

 

おしっこは毎日しますよね

日頃から気にしてみてください

 

〇1日何回するか

〇おしっこの色はどうか

〇おしっこの臭いはどうか

 

 

健康なときの状態を知っておけば

異常にもすぐ気づけると思います!

早期発見、早期治療で病気が進行してしまうのを防ぎましょう!!

 

日頃から意識してみる

というのが大事なので

ぜひ、今日からチェックしてみてください

 

気になる方は一度、病院で尿検査をしてみてくださいね

 

 

 

実はこわいノミ、マダニ ~痒いだけじゃありません!命に関わることもあるんです!~

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

今回は予防第三弾!

最後はノミ、マダニの予防についてです

 

 

☐ノミ、マダニの予防薬はいつまで必要?

☐外に出ないから必要ないでしょ?

☐最近聞くSFTSって何?

☐ノミがいた!マダニがいた!どうしたらいい?

 

これらの疑問が解決すると思います

 

ノミ、マダニもしっかり予防しておかないと

命に関わります

ぜひ最後まで読んで、愛犬愛猫の健康を守ってください!

 

 

 

まずはノミについて

 

 

 

ノミはこのように成長します

 

 

また、ノミの成虫は全体の約5%といわれているので、ついてる1匹を取り除いたとしても、予備軍がたくさん潜んでいます



 

 

 

 

ずっと室内で飼っているから大丈夫、と思っている方も多いですが

人について入ってきてしまうことがあります

室内に入ってきてしまうと、室内はとてもいい環境なのですぐ増えます

なので、室内飼いであっても、ノミの予防は必須です!!

 

 

ノミがもたらす病気には

 

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミ刺咬症

瓜実条虫症

猫ひっかき病

 

などがあります

 

 

〇ノミアレルギー性皮膚炎

ノミの唾液に過剰反応が起こり、激しい痒みや湿疹、脱毛などが起こります

ノミに咬まれた箇所以外の皮膚にもかゆみや炎症がみられます

皮膚炎の症状は尾根部、腰部、腹部によくみられます

 

 

〇ノミ刺咬症

ノミに咬まれた部分に激しい痒みが起こります

かきむしることで、傷口から細菌が入り込み、二次感染を引き起こすことがあります

これは人でも起こります

 

 

〇瓜実条虫症

ノミが媒介する寄生虫です

サナダムシとも呼ばれています

ノミを口から取り込むことで、瓜実条虫が小腸に寄生します

便に白っぽい粒がでてきたら寄生してる可能性大です

でてきた粒と便をもって病院にいきましょう

瓜実条虫 - Wikipedia

 

 

〇猫ひっかき病

ノミを媒介してバルトネラ菌に感染した猫がひっかいたり、噛みついたりすることで人が感染します

バルトネラ菌は猫には無害です

人に感染すると、リンパ節が腫れたり、発熱、頭痛などの症状がでます



 

 

ノミが大量に寄生すると、貧血をおこすこともあります

 

 

ノミが寄生しないように、しっかりと薬を投与して予防しましょう

 

 

 

 

次にマダニについて

 

 

 

このようなかんじで成長します

マダニは草むらなどに潜んでいるため、

散歩に出るわんちゃんは要注意

 

 

 

山や草むらに行った後はマダニがつきやすい部分をチェックして、ついていないか確認してください

 

 

 

マダニは様々な感染症を媒介します

 

〇犬バベシア症

マダニによって媒介されたバベシア原虫が赤血球に寄生し、赤血球を破壊することで貧血が起こります

重度の場合、死に至ります

 

 

 

〇猫ヘモプラズマ感染症

マダニによって媒介されたヘモプラズマという細菌の一種が赤血球に寄生し、赤血球が異物として認識され、破壊されることで貧血が起こります

最悪の場合、死に至ります

 

 

〇ライム病

マダニによって媒介されたボレリア菌という細菌により起こる病気です

人にも感染します

犬猫では元気消失、食欲不振、跛行、発熱がみられます

人では刺咬部を中心とした特徴的な遊走性紅斑、発熱、リンパ節腫脹、関節痛などの症状がでます

 

 

〇SFTSウイルス感染症重症熱性血小板減少症候群

SFTSウイルスをもったマダニに吸血されることで感染する病気です

2009年に中国で発見され、2013年に日本で初めて人の死亡例が報告されました

人での死亡率は10~30%です

非常にこわい病気です

 

犬では一般的に無症状です

まれに発熱や食欲不振、白血球減少や血小板減少がみられます

 

では食欲不振、発熱、嘔吐、血小板減少、白血球減少、黄疸などの症状がでて重篤します。致死率も高いです。

 

では発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状、リンパ節腫脹、血小板減少、白血球減少などの症状がみられます

 

はマダニに咬まれても感染しますが、感染した犬や猫からうつることもあります

犬では症状が出にくいので注意が必要です!!

気づかないうちに愛犬が感染して、飼い主さんに感染しちゃったら大変!!

 

マダニに咬まれないのが一番の予防です!!

予防薬をしっかり投与して、マダニがつかないようにしましょう

 

 

 

 

日本紅斑熱

マダニによって媒介されたリケッチアにより人に起こる病気です

39~40度の高熱、頭痛、悪寒、倦怠感、発疹(紅斑)などの症状がでます

 

 

 

マダニが大量に寄生すると貧血を起こすこともあります

 

 

 

ノミ、マダニをしっかり予防しないとこんなに多くの病気になる可能性があります

ノミ、マダニがついたら駆除しようでは手遅れです

 

ノミ・マダニの危険性と対策について - 犬の美容室いちご

 

 

もし、ついてしまったらすぐに病院にいってください

マダニは無理矢理とってはいけません

がっちりくっついていて、無理にとると、一部が残ってしまうことがあります

また、市販の薬は効果が弱いことが多いので

病院にいって薬をもらいましょう

 

ノミ、マダニの予防薬は、飲み薬、チュアブル錠、スポット剤などがあります

1カ月に一回投与のものや、3カ月に一回投与のものがあります

病院によって扱っているものは異なるので、かかりつけの病院で相談してみてください

 

 

 

ノミ、マダニの予防は通年が基本です

夏には数が増えますが、冬にもいます

一年を通してしっかり予防しましょうね

 

 

予防薬は決められた期間しっかり投与しないと後悔することになるかもしれません!~フィラリア症の予防について~

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

では、今回は予防第二弾です!

 

 

前回に引き続き予防のお話です

今回はフィラリア症の予防

について話していきます

 

 

 

これらの予防も命に関わるため

正しい知識をつけて、愛犬愛猫の健康を守りましょう!

 

 

☐毎月予防薬を飲んでいるけど、よくわかっていない

☐いつまで飲めばいいの?

フィラリア症って何?

☐犬だけ必要な予防でしょ?猫は感染しないよね?

 

 

この記事を読めばそれらの疑問が解決するはずです

ぜひ最後まで読んでみてください

 

 

 

フィラリア症とは?

フィラリアというのは寄生虫です

犬糸状虫とも呼ばれます

蚊が媒介して感染し、心臓や肺動脈に寄生します

 

 

フィラリアに感染している子の血を蚊が吸う

⇒この蚊が感染していない子の血を吸う

⇒感染成立 

という流れです

 

 

愛犬の命を奪うフィラリアとは?生態と正しい予防法 | ワンペディア

 

 

犬がフィラリアに感染し、心臓や肺動脈に寄生が成立してしまうと、

循環障害が起こるため、放置していると死に至る大変こわい病気です

 

犬糸状虫という名前ですが、猫にも感染します

猫の場合は、主に肺に障害がでるため、

咳や呼吸困難などの症状がでたり、突然死することもあります

 

 

感染して症状が発症した子では、治療は困難を極めます

なので、フィラリア症は予防が第一です!!

予防薬を投与することで、命を守ることができます

 

 

現在、フィラリア症を予防する薬は

注射、飲み薬、チュアブル剤、スポット剤などさまざまなタイプがあります

続けやすいタイプの予防薬を選べるといいですね

 

 


病院によって扱っている種類は異なるので、

薬が飲めなくてやめちゃった…という方はかかりつけの病院で相談してみましょう

 

 

では、フィラリア症の薬はいつまで飲めばいいのか?

これは地域によって差があります

基本的には蚊がでる時期は予防が必須です

寒い地域は予防期間は短く、暑い地域は予防期間が長くなります

地域差があるため、投与期間はかかりつけの病院で確認してください

 

 

このフィラリア症の予防薬で大事なのは、

投与終了日は蚊がでなくなって1か月後までです。

蚊がでなくなったから予防薬飲まなくていいよね

とても危険!!

フィラリア症の予防薬というのは、蚊が吸血して入ってきたミクロフィラリアを駆除する薬です。

 

フィラリア予防 | さいわい動物病院(川崎市幸区/鶴見区矢向 ...

 

1カ月の間、薬の予防効果が持続しているわけではなく、

前月に感染したミクロフィラリアを駆除しているわけです

 

つまり、蚊がいなくなったからと、来月もらうはずだった予防薬をもらわずにやめてしまうと、今月感染してしまっていた場合、その感染したミクロフィラリアは成長し、フィラリアの成虫になり、フィラリア症を発症してしまいます

 

 

寒くなったから今月から予防しなくていいや

蚊が出なくなったし、予防薬は必要ないよね

 

という考え方はとても危険です!!!

 

 

 

愛犬愛猫の命を守るためにも

予防期間中はしっかりと予防薬を飲みましょうね

 

 

ワクチン打たないと捕まる?!予防接種は命を守るために必要です!!

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

今回は犬猫の予防について話していきたいと思います

 

動物病院に行く目的の一つである予防

予防をしっかりしておかないと、本来は防げるはずの病気が

予防をしていないことでその病気になってしまい

最悪の場合死んでしまう可能性もあります…

 

健康で長生きしたいのであれば、予防はしっかりしておきましょう!

 


必要な予防としては

混合ワクチン

狂犬病ワクチン(犬のみ)

ノミ、マダニの予防

フィラリアの予防

があります

 

今回はワクチンについて話していきます

 

話す内容が多くなってしまうので

次回以降、ノミ、マダニ、フィラリアの予防について説明しますね

 

 

まずは混合ワクチン

では2種~10種まであります

 

メーカーによって扱うワクチンの種類が違います

 

病院によって扱うワクチンが異なります

病院で扱っているワクチンの種類は聞いて確認してみてください

 

基本は5種混合ワクチンです

コアワクチンをすべて含んでいます

コアワクチンとは、致死率が高い病気に対するワクチンです

高い予防効果が認められているため、すべての犬に接種が必要とされます

よほどの理由がない限り、受けた方がいいワクチンです

 

参考までに

コアワクチン

〇犬パルボウイルス感染症

〇犬ジステンパーウイルス感染症

〇犬アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)

〇犬アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)

です

 

 

7種以降のワクチンはレプトスピラという感染症の型がいくつ含まれているかの違いです。

このレプトスピラは地域によって予防の必要がある地域とない地域とあります。

感染リスクに応じて接種する必要があるため、ノンコアワクチンに分類されています。

これは地域差が大きいので、レプトスピラ症の予防が必要かどうかは、かかりつけの病院で確認してください。

 

 

 

混合ワクチン

3種、4種、5種があります

外に出ない子であれば3種で十分です

コアワクチンが含まれています

外に出る子は5種を打っておくと安心です

 

3種のワクチンにはコアワクチンである

〇猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)

〇猫ヘルペスウイルス感染症(猫ウイルス性鼻気管炎)

〇猫カリシウイルス感染症

が含まれています

 

4種には3種+猫白血病ウイルス感染症

5種には4種+猫クラミジア感染症

が含まれています

 

 

また、最近では抗体検査を実施できるようになりました

抗体検査でコアワクチンの抗体があるかどうかがわかります

抗体があればワクチンは打つ必要はありません

ワクチンも身体に負担がかかるため、必要最小限で打ちたいですよね

かかりつけの病院で相談してみてください

 

 

 

 

さて次に狂犬病のワクチン

これは日本では犬のみ必須のワクチンとなっています

また法律で1年に1回受けることが義務づけられています

 

つまり打たないと捕まります

 

ただ、重い病気や健康上の理由で打てない方もいます

その場合は獣医師の判断で、猶予証明というものを出します

これがあれば狂犬病を打たなくても捕まりません

これは獣医師の判断によるので、打ちたくないからと出してもらえるものではありません

 

健康な子は毎年必ず受けましょう

 

日本は狂犬病清浄国です(狂犬病の発生がない国のことです)

ではなぜ打っているのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか

これは、狂犬病がもし万が一、侵入してしまった場合に備えているためです

狂犬病は発症するとほぼ100%死にます

万が一に備えることが大事なのです

犬を飼う以上は責任も伴います

必ず狂犬病の予防接種は受けましょう

 

犬を飼い始めたら | 東京都動物愛護相談センター ワンニャンとうきょう

 

 

ワクチンは犬猫の命を守るために打っています

 

☐病院に行くのがめんどくさい

☐ワクチンって高い

☐ワクチン打った後は少し調子が悪い

そんな理由で打っていないなんてことはありませんか?

 

ワクチン打った後、副作用はゼロではありません

しかし、人も、ワクチン打った後、だるくなったりしますよね?

でも、ワクチンの効果を期待して打ちますよね?

 

ワクチンアレルギーがでちゃう子や

あまりにもひどい副作用が出る子はワクチンを打つリスクが高いので

そういう子はかかりつけの病院で相談しましょう

そうではない場合、多少の副作用は許容してワクチンを受けましょう

ワクチンをしていないと感染症にかかって、死んでしまうかもしれません

 

 

ワクチンは必要な子でも1年に1回です

病院に連れていく

必要な予防は受ける

それが犬猫を飼う以上、飼い主の義務です

 

 

健康で長生きするためにはしっかり予防しましょう!

 

 

 

 

それ栄養不足が原因かもしれません…皮膚トラブルはフードによってもたらされる?!

こんにちは、獣医師のユカです

 

今回のテーマは皮膚です!

 

☐他の子に比べて毛が薄い気がする

☐毛づやがよくない

☐抜け毛が多い

☐最近毛並みが悪くなったような気がする…

☐毛が薄くなった気がする

☐皮膚をかゆがるようになった

☐皮膚炎をおこしやすくなった

 

 

実はそれ、今あげているフードが合っていないかもしれません!!

 

 

 

皮膚は身体で最も大きな臓器です

その分、他の臓器より栄養要求量が高いです

しかし

栄養が不足すると

皮膚以外の臓器が優先されます(重要組織が最優先)

つまり

栄養不足で最初に症状がでるのが皮膚、被毛です

 

 

栄養バランスのとれた食事をしていないと

毛がパサついたり

抜け毛が増えて毛が薄くなったり

皮膚のバリア機能が働かず、皮膚炎になったり

しやすくなるわけです

 

愛犬の毛並みの悪くなった時の原因と対策知ろう!必要な栄養素も解説 | 獣医師監修の手作りドッグフード【公式】ココグルメ

 

 

栄養素として大事なものは

水、炭水化物、タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミン

があります

 

 

そのうち皮膚、被毛のための栄養素として大事なものは

タンパク質

必須脂肪酸

ミネラル(亜鉛、銅)

ビタミン(A、B、E)

です

 

 

フードに含まれるたんぱく質30%が被毛の成長、維持に使われています

毛はタンパク質であり、犬猫は全身を毛で覆われているため、

それだけ必要なわけです

ただ、タンパク質なら何でもいいかというとそういうわけでもありません

必須アミノ酸のバランスがいいタンパク質をとることが大事です

 

 

タンパク質はアミノ酸からできています

アミノ酸からタンパク質がつくられます

口から入ったタンパク質は一度アミノ酸に分解されて吸収され

必要な組織でタンパク質を合成します

 

必須アミノ酸は複数あります

多いものと少ないものとあると

少ないものに合わせてしかタンパク質が合成できません

なので、必須アミノ酸をバランスよく含むタンパク質をとることが大事です

 

 

 

 

必須脂肪酸として重要になるのが

オメガ-3脂肪酸オメガ-6脂肪酸です

 

オメガ-3脂肪酸の役割は

皮膚炎のような炎症性疾患の抑制を助けることです

 

オメガ-6脂肪酸の役割は

上皮のバリア機能の維持、皮膚の保水を助けることです

 

脂質をしっかりとっていないと、

皮膚が乾燥したり

毛づやが悪くなったり

皮膚炎になりやすくなったり

するわけです

 

 

 

 

食べないからと、おやつばかりあげていませんか?

値段を気にして安すぎるフードを買っていませんか?

フードを開けてから1カ月以上経っていませんか?

 

おやつばかりあげていると栄養不足になります

栄養の偏りが生じて、皮膚だけではなく内臓にも影響が出ます

 

安すぎるフード必須アミノ酸のバランスが悪かったり

ビタミンやミネラルが不足していたり

保存料や着色料がたくさんつかわれていたりします

人が毎日カップラーメン食べているのと同じです

健康を考えるなら安すぎるフードというのはあまりオススメしません

 

フードも酸化します

封を開けてから1カ月以内に食べきるのがベストです

大きいのを1つ買う方が割安かもしれません

しかし、最後の方になるにつれ、食べが悪くなってはいませんか?

フードの色が変わっていたり、べたつきがでたりしていませんか?

 

ポテトチップスの袋あけて、何日で食べきりますか?

1週間たつと湿気てきますよね

それと同じです

1カ月以内には食べきる量で買いましょう

 

 

 

 

皮膚トラブルで悩んでいる方は一度、フードを見直してみましょう

毛づやに関してはだいたいフードをいいものに変えるとよくなります

 

 

 

これは実際に経験した話ですが

若い犬の子で、同居の犬と同じフードを食べていた子がいました

まだ、1歳未満だったのでパピー用フードをあげるのが普通です

しかし、同居の子がいたため、成犬用のフードを食べていたんです

 

元気と食欲はあるのに、毛並みが悪く、毛も薄く、体重もあまり増えませんでした

それで、よくよく話を聞くと、パピー用ではなく成犬用をあげていたことがわかり

すぐにフードをパピー用のもので、病院で扱っているものに変更しました

そうすると徐々に毛並みがよくなり、毛もふさふさになり、

体重も増えました

成長期というのはエネルギー要求量が高く、多くの栄養素を必要とします

成長に合わせたフードをあげるというのは非常に大切なことなのです

 

 

 

もし、あなたが今、皮膚のことで悩んでいるのであれば

一度フードの見直しを検討してみましょう!

ただ、他の病気をもっていたり

アレルギーがある子は

動物病院にいって相談してくださいね

 

 

 

 

 

あなたの飼っている子、口の臭い大丈夫ですか?臭い場合は身体からのSOSかもしれません!

こんにちは、獣医師のユカです

 

今日は口臭について話していこうと思います

 

 

☐最近、うちの子の口臭がくさい…

☐ご飯をこぼして食べるようになった

☐ガムあげても食べなくなった

☐おもちゃであまり遊ばなくなった

☐缶詰は食べるのにドライフードを食べなくなった

 

 

 

 

もし一つでも当てはまった方

歯周病になっているかもしれません!!

 

 

 

みなさん、自分の歯磨きは毎日しますよね?

 

自分の飼っている子の歯磨きしてますか?

犬と猫も歯磨きが必要です

健康寿命をのばしたいと思っているなら

歯磨き習慣は必須です!!!!

 

 

 

 

飼っている子の歯、みたことありますか?

口の臭い、かいだことありますか?

 

普通の歯は白いです

歯肉はピンク色をしています

口臭はあまりありません(フードの匂いがすることはあります)

 

 

〇歯が黄色い

〇歯石がついている

〇歯肉が赤い

〇口が臭い

 

一つでもあてはまるのであれば、一度病院で診てもらいましょう

 

歯周病が進行してしまうと

歯周病菌が全身にまわり、病気を引き起こすリスクが高なります

歯を抜かないといけなくなり、歯がなくなります

寿命が短くなってしまいます

 

 

人でも歯の健康が大事といわれています

定期的に歯医者さんに通っている方も多いのではないでしょうか?

犬猫も同じです

歯の健康は健康寿命を延ばすには大事です!!

 

犬の歯磨きシートの効果や使い方を解説!おすすめの歯磨きシートも | 獣医師監修の手作りドッグフード【公式】ココグルメ

 

アメリカの2019年の論文には

「1年に1回の歯石除去がわんちゃんの死亡リスクを約20%下げる」

(※Risk Factors Associated with Lifespan in Pet Dogs Evaluated in Primary Care Veterinary Hospitals:JAAHA May/June 2019参照)

 

といった報告があります

定期的な歯石除去を行うことで寿命をのばすことにつながるわけです

 

 

ただ、犬猫の歯石除去には全身麻酔が必要です

歯周ポケットまでしっかりと歯石除去し

適切な処置を安全に行うためには全身麻酔をかけないと難しいです

 

処置中にあばれてしまうと大変危険です

また、押さえつけての処置は非常に精神的ストレスがかかります

 

愛犬愛猫のことを考えれば

全身麻酔下でやってあげるほうが

はるかに安全で安心です

 

麻酔のリスクはゼロではありません

しかし、健康状態に問題がない子であれば

99%は大丈夫です

 

歯周病をずっと放っておく方が

病気のリスクや死亡リスクが高いです

 

 

歯を大事にしましょう

まずは歯磨きから!

一度病院で歯石除去をしてもらっても

そのあとちゃんとケアしないと

またすぐ歯石がついてしまいます

 

猫の歯磨きのやり方、歯周病や歯石を予防するために正しい方法で! | 猫との暮らし大百科

 

 

 

なので、歯磨きをする習慣をつけてから

歯石除去することをおすすめします

ただ、歯が痛かったり、歯周病がひどい子は

口を触ることを嫌がるので

歯を触って出血してしまったり、あまりにも嫌がる場合は

先に病院で診てもらいましょうね

 

 

まずは自分の子の歯の状態をみることからです!

見ることはすぐできると思うので、

口唇をめくって歯を見てみましょう