獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

おしっこトラブルありませんか??放っておくと危険です!!

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

今回のテーマはおしっこです!

 

☐最近頻繁にトイレにいく

☐トイレにいったのにおしっこが出てない?

☐トイレ失敗したことがなかったのに、最近トイレ以外の場所でする

☐血尿をしてしまった

☐おしっこが臭い

☐最近あまり元気がない

☐おしっこの色が薄い

☐昔に比べて水を飲む量が増えた

☐おしっこの量が多い

犬と猫の下部尿路疾患|ワンちゃんネコちゃんの病気と食事|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>

 

 

これらの症状がある方、要注意!!

できるだけ早く病院にいきましょう

 

 

どこが問題なのか?

全て説明するとボリュームが多くなってしまうので

2回に分けて、それらを詳しく解説していきます!

 

病院にいったら手遅れだった…

なんてことがないように、知識をつけて、

日ごろから健康管理をして、長生きしましょう!

 

 

では、今回は下部尿路疾患について話していきます

 

☐最近頻繁にトイレにいく

☐トイレにいったのにおしっこが出てない?

☐トイレ失敗したことがなかったのに、最近トイレ以外の場所でする

☐血尿をしてしまった

☐おしっこが臭い

☐最近あまり元気がない

 

これらに当てはまった場合は、下部尿路疾患可能性が高いです

 

そもそも下部尿路ってなんだ?という話ですよね

下部尿路とは、膀胱、尿道のことです

では上部尿路は?

上部尿路とは、腎臓、尿管のことを言います

 

犬も猫もかかる尿の病気、細菌性膀胱炎 | 市川市・浦安市の動物病院『ALL動物病院行徳』皮膚科/眼科

 

 

 

下部尿路疾患として、犬猫でよくあるのが、尿石症、膀胱炎です

今回はこの尿石症膀胱炎について解説していきます

 

 

尿石症とは

字の通り、おしっこに石がでてくる病気です

尿石にはさまざまな種類があるのですが

犬猫で多いのは

ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム

猫の尿石症について – アリス動物病院のブログ

 

シュウ酸カルシウム

尿石症。|豊橋市の動物病院「セピどうぶつ病院」

 

です

 

発見が早ければ、フードを変更したり、生活環境を見直したり、薬を飲んだり

適切な治療をしてもらえれば早く治りますが

発見が遅くなってしまい、膀胱の中に大きな石ができていた場合

麻酔をかけて手術で取り除かなければいけなくなることもあります

なので早期発見、早期治療が大事です

 

また、尿道に尿石がつまってしまったら一大事!!

おしっこが出ない状態です

これは緊急なので、

トイレにいったのにおしっこでてない

というのがわかったら一目散で病院に駆け込みましょう

放っておくと死にます

本当に危険なのですぐに病院にいってくださいね

 

 

 

ではなぜ石ができてしまうのか?

 

一つは体質です

尿石ができやすい子がいます

そういう子は生涯、気をつけないといけません

同じご飯、同じおやつ、同じ生活をしていても

尿石ができる子、と、できない子、がいるのです

一度、尿石症になってしまった子は、

治ってからも再発しないよう注意が必要です

 

 

 

二つ目は肥満

太っている子は、太っていない子に比べ、

約2倍ほど、結石症が多いというデータがあります

適正体重でいることが結石症の予防になります

 

 

 

 

三つ目は食事

ミネラルが多いと石ができやすくなります

 

ストルバイトマグネシウム、リン、アンモニウム

シュウ酸カルシウムカルシウム、シュウ酸

 

が多い食べ物を食べていると石ができやすくなります

 

また、ミネラルウォーターも注意が必要です!

ミネラルウォーターは水道水よりカルシウムとマグネシウムが多く含まれます

犬猫の飲み水には基本的には水道水を使用してくださいね

 

 

療法食というものがあります

尿石症の療法食はミネラル分が調整されてつくられています

石ができやすい子は基本的にそういったフードを選びましょう

 

また、おやつも注意

せっかくいいフードを食べているのにおやつをあげてはミネラルバランスが

崩れてしまいます

おやつにもあげていいものもあるので、病院で相談してみましょう

 

野菜や果物にも注意が必要です!

カルシウムを多く含むもの、シュウ酸を多く含むものがあるので

与えていいかどうかは病院で確認してからにしましょう

 

 

四つ目は環境

水を飲む量が減るおしっこは濃くなります

おしっこを我慢しているおしっこは濃くなります

 

おしっこが濃いと尿石ができやすくなります

 

水分をよくとるようにし

おしっこは我慢させないようにしましょう

 

水をあまり飲まない子は、フードをふやかしてあげたり

缶詰を混ぜるなどして水分をとらせてあげるといいです

 

 


犬で、散歩のときにしか、おしっこをしない場合は散歩の回数を増やしましょう

猫では、トイレが汚れていると我慢してしまう子も多いです

トイレは常に清潔な状態にしましょう

 

 

 

 

五つ目は膀胱炎

細菌性膀胱炎に続発して尿石ができることがあります

おしっこが臭うのは細菌感染がある可能性が高いです

すぐに病院にいきましょう

 

 

 

ここまでが尿石症のお話です

 

 

 

次は膀胱炎について詳しく解説していきます

 

膀胱炎に関しては猫で多い病気です

中でも特発性膀胱炎というのが多いです

 

細菌性膀胱炎はイメージがわきますよね

細菌により起こる膀胱炎です

では特発性って何だ?と思う方も多いのではないでしょうか

 

特発性とは原因がわからない

ということです

なぜかよくわからないけど膀胱炎になっているという状態です

 

 

原因がわからないと治療できないんじゃないの?

と思うかもしれませんが

膀胱炎という状態は膀胱の炎症が起こってる状態なので

治療が必要です

状態がひどくなければ無治療で治ってしまう子もいますが

症状が続く場合は病院にいきましょう

 

特発性膀胱炎の症状としては

☐頻繁にトイレに行く

☐血尿がでる

☐トイレ以外の場所以外でおしっこする

などです

 

特発性膀胱炎の要因として考えられているのがストレスです

猫ちゃんはストレスがかかりやすいです

病気の原因にも? 猫の「慢性ストレス」に気をつけよう|ねこのきもちWEB MAGAZINE

 

知らない人

大きな音

他の動物

違う環境

 

これらはストレスがかかる原因です

なるべくストレスがかからないように気を付けましょう

 

また、おしっこを我慢する状態も膀胱炎になりやすいです

 

☐トイレ掃除はこまめにする

☐多頭飼いの場合はトイレの数を(飼っている頭数+1)にする

☐トイレの砂は好みのものにする

☐トイレの大きさは体長の1.5倍が理想

☐トイレは屋根付きよりオープンのものの方が好まれる

☐トイレの置き場所は静かな場所で

 

など、おしっこをしやすい環境にしてあげましょう

 

 

 

 

おしっこは毎日しますよね

日頃から気にしてみてください

 

〇1日何回するか

〇おしっこの色はどうか

〇おしっこの臭いはどうか

 

 

健康なときの状態を知っておけば

異常にもすぐ気づけると思います!

早期発見、早期治療で病気が進行してしまうのを防ぎましょう!!

 

日頃から意識してみる

というのが大事なので

ぜひ、今日からチェックしてみてください

 

気になる方は一度、病院で尿検査をしてみてくださいね