症状がでたときには手遅れかも…腎臓には気を付けて!!おしっこは大事な情報源です
こんにちは、獣医師のユカです
今回はおしっこ第二弾!
前回説明できなかったところを今回解説します
☐血尿をしてしまった
☐最近あまり元気がない
☐おしっこの色が薄い
☐昔に比べて水を飲む量が増えた
☐おしっこの量が多い
これらの症状がある場合、腎臓に問題があるかもしれません!!
気になる場合はすぐに病院にいきましょう
腎臓の健康状態を知るために、おしっこは大事な情報源です!
人でも健康診断のときは尿検査しますよね?
犬猫でも同じです
血液検査で異常が出るときは状態が進行していることも多いです
日頃からおしっこに注目しておいて
いつもと違うなと思ったら、早めに病院で検査してもらいましょう
病院で診てもらったときには手遅れ…なんてことがないように
体調の変化があればすぐ気づけるように
意識してみておいてあげてくださいね
では腎臓について解説していきます
まず腎臓の役割ですが
血液中の老廃物の排泄
体液量、イオンバランスの調節
血圧の調節
赤血球をつくる働きを助ける
ビタミンDの活性化
があります
腎臓はとっても大事な臓器です
腎臓病とは、腎臓に障害が起こり、正常に機能できなくなってしまう状態です
腎臓病は高齢になると多くなるので、
歳をとってきたら注意が必要です!
腎臓は一度障害を受けるとその機能は回復しません
つまり、腎臓病は治ることがなく、そして進行します
ただ、症状がでるのは腎臓の半分以上の機能が失われてからです
症状がでてからだと手遅れの場合もあります
症状がでてから病院に連れていくのではなく
日頃から検査をしておき、腎臓機能が正常かどうかみておき
少しでも機能低下の徴候がみられたら対応できたらいいですよね
そのために尿検査は大事です!
おしっこを検査することで、腎臓病を初期に発見することができます
おしっこで、腎臓の機能の見る項目は
尿比重
尿タンパク
です
尿比重はおしっこがちゃんと濃縮されているかどうかを確かめる項目です
朝一番のおしっこで尿比重が低いと腎臓の機能が低下している可能性が高いです
尿タンパクは+(プラス)だと異常です
尿中にタンパクがでることは普通ありません
膀胱炎等の下部尿路疾患がなければ、腎臓からタンパクがでていることになります
これは腎臓の機能が正常であればありえません
尿比重、尿タンパクに異常がみられたら
血液検査、超音波検査等を行い、
腎臓の機能が正常かどうか詳しく調べてもらいましょう
腎臓病の治療は、早期発見、早期治療が重要です
腎臓の機能が低下してしまうと治らないので
腎臓の機能の低下をできるだけ早期に発見し
それ以上進行しないように、対処していくことが大事です
治ることはありません
しかし、進行を抑制することはできます
元気がないから病院に連れて行ったら、
腎臓病の末期で、
あとどれくらいもつかわからないと言われた…
なんて嫌ですよね?
そうならないためにも、日頃から気をつけて様子をみてあげてください
水を飲む量
おしっこの量
おしっこの色
食べる量
活動性
体重
などをみておきましょう
そして定期健診を受けましょう
健康寿命を延ばすためには
病気の早期発見、早期治療が大事です
病気にならないように気を付けていても
なってしまうことはあります
そのために定期健診は受けておきましょう
愛犬愛猫の健康を守れるのは飼い主さんだけです!
しっかり健康管理していきましょう