予防薬は決められた期間しっかり投与しないと後悔することになるかもしれません!~フィラリア症の予防について~
こんにちは、獣医師のユカです
では、今回は予防第二弾です!
前回に引き続き予防のお話です
今回はフィラリア症の予防
について話していきます
これらの予防も命に関わるため
正しい知識をつけて、愛犬愛猫の健康を守りましょう!
☐毎月予防薬を飲んでいるけど、よくわかっていない
☐いつまで飲めばいいの?
☐フィラリア症って何?
☐犬だけ必要な予防でしょ?猫は感染しないよね?
この記事を読めばそれらの疑問が解決するはずです
ぜひ最後まで読んでみてください
フィラリア症とは?
犬糸状虫とも呼ばれます
蚊が媒介して感染し、心臓や肺動脈に寄生します
フィラリアに感染している子の血を蚊が吸う
⇒この蚊が感染していない子の血を吸う
⇒感染成立
という流れです
犬がフィラリアに感染し、心臓や肺動脈に寄生が成立してしまうと、
循環障害が起こるため、放置していると死に至る大変こわい病気です
犬糸状虫という名前ですが、猫にも感染します
猫の場合は、主に肺に障害がでるため、
咳や呼吸困難などの症状がでたり、突然死することもあります
感染して症状が発症した子では、治療は困難を極めます
なので、フィラリア症は予防が第一です!!
予防薬を投与することで、命を守ることができます
現在、フィラリア症を予防する薬は
注射、飲み薬、チュアブル剤、スポット剤などさまざまなタイプがあります
続けやすいタイプの予防薬を選べるといいですね
病院によって扱っている種類は異なるので、
薬が飲めなくてやめちゃった…という方はかかりつけの病院で相談してみましょう
では、フィラリア症の薬はいつまで飲めばいいのか?
これは地域によって差があります
基本的には蚊がでる時期は予防が必須です
寒い地域は予防期間は短く、暑い地域は予防期間が長くなります
地域差があるため、投与期間はかかりつけの病院で確認してください
このフィラリア症の予防薬で大事なのは、
投与終了日は蚊がでなくなって1か月後までです。
蚊がでなくなったから予防薬飲まなくていいよね
はとても危険!!
フィラリア症の予防薬というのは、蚊が吸血して入ってきたミクロフィラリアを駆除する薬です。
1カ月の間、薬の予防効果が持続しているわけではなく、
前月に感染したミクロフィラリアを駆除しているわけです
つまり、蚊がいなくなったからと、来月もらうはずだった予防薬をもらわずにやめてしまうと、今月感染してしまっていた場合、その感染したミクロフィラリアは成長し、フィラリアの成虫になり、フィラリア症を発症してしまいます
寒くなったから今月から予防しなくていいや
蚊が出なくなったし、予防薬は必要ないよね
という考え方はとても危険です!!!
愛犬愛猫の命を守るためにも
予防期間中はしっかりと予防薬を飲みましょうね