犬猫の健康寿命を延ばそう!~肥満は病気です~
こんにちは。獣医師のユカです。
このブログでは、
犬と猫が健康に暮らせるにはどうしたらいいのか?
長生きするためにはどんなことをすればいいのか?
をお伝えしていきます。
今回は肥満で起こる病気についてお話していきたいと思います。
☐うちの子に少しでも長生きしてほしい
☐ずっと健康でいてほしい
☐病気に苦しまずに寿命を迎えてほしい
☐なるべく病院に行きたくない
一つでも当てはまった飼い主のみなさま
太らせるのだけは絶対にダメです!!
自分の子がかわいいからと甘やかしすぎていませんか?
ぽっちゃりしてるくらいがかわいいと思ってませんか?
厳しいことを言いますが
肥満は病気です
ほんの少しの体重過多でも病気のリスクがあがる可能性があります
太っている子は標準体重の子に比べて平均寿命が2歳縮まる
という話を以前しましたね
寿命の短縮の要因は
肥満によってさまざまな疾患を引き起こすリスクが高まるためです。
犬
68%
48%
51%
猫
49%
27%
何の数字でしょうか?
肥満によってある病気のリスクがこれだけ上がります
ひとつずつ見ていきましょう
犬の肥満では骨関節炎(変形性関節症)になる可能性が68%高まる
体重過多は、関節に非常に負担がかかります
今までのぼっていた段差、上がれなくなっていませんか?
今まで好きだった散歩、すぐに帰りたがりませんか?
起き上がるとき、少し時間がかかりませんか?
関節が痛いのかもしれません。注意してみてあげてくださいね。
犬の肥満では糖尿病になる可能性が48%高まる
人と同じように犬も肥満で糖尿病になることがあります
最近水を飲む量が増えていませんか?
最近おしっこの量が増えていませんか?
おしっこしたあと、おしっこなめていませんか?(以前はなかったのに)
以前と比べて水飲む量が増えた、おしっこの量が増えたというのは
糖尿病だけではなく、病気の症状である可能性が高いです。
気になることがあればすぐに病院にいきましょう
犬の肥満ではがんになる可能性が51%高まる
がんは気づいたときには手遅れということも少なくありません
定期健診をおすすめします
乳腺や皮膚にできるしこりは触っていて気付く方も多いです
普段から、なでたりブラッシングしたりして
身体のチェックをしてあげましょう
猫の肥満では泌尿器疾患になる可能性が49%高まる
おしっこの出が悪くないですか
何度もおしっこに行っていませんか
ずっとトイレに入っていませんか
おしっこの色、変わっていませんか
あてはまる方はすぐに病院に行きましょう
猫の肥満では骨関節炎(変形性関節症)になる可能性が27%高まる
高いところに上らなくなっていませんか
遊ばなくなったなと感じることはありませんか
他に、心臓病、呼吸器疾患、肝臓病、尿石症、腎臓病などのリスクも高まります
できることなら病気にはなりたくないですよね?
痩せれば病気になるリスクが下がります!
多くの病気は治療が必要です
お金がかかります
肥満は病気です
でも治療にはお金がかかりません
ダイエットするだけでいいのです
さて、あなたはどうしますか?
ダイエットの第一歩は意識することです!
まずは自分の子の体重をはかってみましょう
写真もとってみましょう
記録をつけておくといいですよ!