獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

あなたのフードは大丈夫?栄養不足は病気を招きます

こんにちは。獣医師のユカです。

 

このブログでは、

犬と猫が健康に暮らせるにはどうしたらいいのか?

長生きするためにはどんなことをすればいいのか?

をお伝えしていきます。

 

 

今回は栄養をテーマに話していきたいと思います。

 

☐ペットフードはどれを選んだらいいの?

☐ペットフードの種類が多すぎてよくわからない…

☐うちの子ペットフード食べないのよね

☐皮膚トラブルに悩んでいる…

 

そんな方は読んでみてください

栄養の基礎がわかると、そういった悩みも解決します!

 

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栄養素と呼ばれるものには

炭水化物

タンパク質

脂肪

ミネラル

ビタミン

があります

 

この中で炭水化物、タンパク質、脂肪がエネルギーとしてつかわれます

 

ひとつずつ解説していきます

 

○水

最も重要な栄養素

身体の60~70%は水です

1日に必要な水の量は1日に必要なエネルギー要求量とほぼ同じです

 

 

多飲多尿 大きな病気のサインかもしれません|犬と猫の緩和ケア

エネルギー要求量を計算した方はすぐにわかりますね

 

簡単にできる方法として

1kgあたり50~60ml(猫だと40ml程度)必要

と言われているので、

4kgの子だと、200~240ml(猫だと160ml)

になります

これを目安にしてみてください

少ないと脱水状態になりますし

多すぎる場合、多飲の可能性がありますので

すぐに病院にいきましょう

 

 

○炭水化物

炭水化物は糖質+繊維質のことをいいます

糖質のはたらきは

エネルギー源、代謝時の熱産生、グリコーゲンとして筋肉に貯蔵

などがあります

糖質の過剰摂取は肥満のもとです!!

必要以上の糖質はグリコーゲンや脂肪として蓄積されてしまいます

 

繊維質不溶性繊維と可溶性繊維にわけられます

不溶性繊維は腸の正常な運動を促進・調整し

可溶性繊維は大腸の健康を維持します

 

便秘の子には可溶性繊維の含まれているフードがおすすめです(特に猫ちゃん)

固くコロコロしたウンチをしていませんか?

いいウンチはほどよく水分を含んだある程度太さのあるウンチです

毎日でないのもよくないですね

ウンチの硬さ、太さ、回数

は注目してみてください!

 

 

 

 

○タンパク質

身体の組織・器官の大部分を構成する栄養素です

筋肉、皮膚、被毛、爪、軟骨、腱、靭帯、ホルモン、消化酵素、抗体、などなど…

 

タンパク質が不足すると

成長不良、体重減少、貧血、被毛のぱさつき、筋肉の衰え、浮腫、病気にかかりやすくなるなど様々な影響がでてきます

 

ここで

タンパク質は多数のアミノ酸が結合したものです

犬や猫にも必須アミノ酸があります

タンパク質はそのまま吸収されるわけではなく

アミノ酸に分解されて吸収され、合成されます

このアミノ酸のバランスが大事です

 

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いいフードというのは必須アミノ酸がバランスよく含まれています

アミノ酸の種類が偏っていると、合成できるタンパク質が少なくなるので

タンパク質の欠乏につながります

質の高いタンパク質必須アミノ酸のバランスがいいもの)をとりましょう

 

 

 

○脂肪

脂肪のはたらきはエネルギーの供給、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収を助ける、必須脂肪酸の供給

があります

 

脂肪の欠乏

傷の治りが悪くなる、被毛の乾燥、皮膚がかさつく、膿皮症になりやすくなる、脱毛、浮腫、湿性皮膚炎、生殖機能の低下 

などを招きます

脂肪を過剰に摂取すると肥満になります

 

ただダイエットをしようと脂肪を制限しすぎると、

主に皮膚症状がでてきやすくなるわけです

意外と多い、猫の「皮膚病」はどんな病気?|獣医師が解説します|ねこのきもちWEB MAGAZINE

 

脂肪も大事な栄養素なので、必要量はしっかりとるようにしましょう

 

 

○ミネラル

電解質のナトリウム、カリウム、クロライドや

カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などなど

多すぎても少なすぎてもよくないものです

ミネラルは相互関係があり、バランスよく含まれていることが大事です

 

 

○ビタミン

ビタミン不足は病気を招きます

微量でも、とても大事な役割をしています

バランスよくとることが大事です

 

 

五大栄養素」の画像 - 1,020,672 件の Stock 写真、ベクターおよびビデオ | Adobe Stock

 

これらの栄養素は適切な量バランスよくとることが非常に大事です

 

安すぎるフードを与えていませんか?

食べないからとおやつだけで済ませていませんか?

その子にあったフード選べていますか?

 

 

これは実際にあった話なんですが…

うちの子は基本的にフード何でも食べます。

で、今まで食べてたフードが値上がりしたので、メーカーの違うフードに変えたんです

もちろん獣医師のわたしが選んでいるので、動物病院においてある、

国産のいいフードです

でもうちの子には合わなかったみたいで、毛並みがパサついてきちゃいまして…

フードを戻したら元に戻りました

 

いいフードでもその子に合う合わないはあります

口コミがいいフードでも、

変えたら尿石ができてしまったり

下痢してしまったり

毛並みが変わってしまった

 

実際は試してみないとわかりません

 

 

フードを買う際は、裏面や側面をみて

成分を気にしてみるといいですね!

添加物がたくさん含まれているものに注意してください

 

知ることが健康への第一歩です!

今食べているフードやおやつの成分をみてみましょう!