獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

ぽっちゃりってかわいいけど…実は命の危険に関わっています!!!

こんにちは、獣医師のユカです

 

 

みなさん、BFIって聞いたことありますか?

BCSは聞いたことある方もいるんじゃないでしょうか?

 

BCSは Body Condition Score (ボディーコンディションスコア)

の略で、見た目と骨の触り具合によって決まります。

 

 

BFI は Body  Fat  Index (体脂肪インデックス)の略称で

見た目と触診で体脂肪率を算出する指標です

犬と猫のBCS

 

 

 

体脂肪率が高くなるほど健康へのリスクは増加します

 

○丸いほうがかわいいから

○このぷくぷくしてる感じがたまらない

○ぽっちゃりしてる方が触りごこちいいんだよな~

 


そういうふうに思っていませんか??

その気持ち、わからなくはないです

ちょっとぽっちゃりしてるとコロコロしててかわいいですよね

でも!!!

長生きしてほしいならそういう考えは捨てましょう

本当に自分の子の健康を考えているのであれば

太らせず、適正体重をキープすることが一番です!!!

 

 

 

BFIの表を見て、ドキッとした方も多いのではないでしょうか?

BFI 40 や BFI 50 の体型の子、意外と多いんです

お腹のくびれが昔はあったのに今はないって方、多いのでは?

肥満であるという意識もないかもしれません

でも、犬猫ではそれは肥満なんです

 

 

 

肥満になると

寿命が短くなります

 約2年の差があります

さまざまな疾患を引き起こすリスクが高くなります

 呼吸器疾患、心臓病、糖尿病、骨関節炎、尿石、肝臓疾患など

 

 

犬猫の寿命は人に比べるとはるかに短いです

でも愛犬愛猫とはできるだけ長く一緒にいたいですよね?

たくさん一緒に遊びたいですよね?

病気で苦しむ姿はみたくないですよね?

 

 

ダイエットすることで

☐寿命が延びます

☐病気になりにくくなります

QOLが向上します

 

 

肥満になってしまう多くの原因は

食べすぎです

なので、ご飯を減らす、おやつをやめる(極力減らす)、

これだけで痩せる子が多いです

ただ、フードを急に減らすと栄養不足になることがあるので

減らすときは徐々に減らしましょう

 

 



 

急激なダイエットは危険です

目標は1週間でダイエット開始時の体重の0.5~2%の減量です

例えば5kgの子であれば1%減量だと一週間で50g減ればいいので

1カ月で200gでも減っていれば減量は成功してます

半年かけて1kg減らすくらいで十分です

 

 

まずは肥満を認識することが大事です

BFIの表をみて、自分の子は大丈夫かどうか

確認してみてくださいね!