犬猫の健康寿命をのばそう!~食事と運動どっちが大事?~
こんにちは。獣医師のユカです。
このブログでは、
犬と猫が健康に暮らせるにはどうしたらいいのか?
長生きするためにはどんなことをすればいいのか?
をお伝えしていきます。
今回はダイエットには食事と運動どっちが大事か
というテーマで話していきたいと思います!
消費カロリー < 摂取カロリー ⇒ 太る
という話をしましたね
消費カロリー = 基礎代謝量 + 活動量(運動など)
摂取カロリー = 食事 + おやつ
です
運動すれば消費カロリーが増えるから痩せるんじゃないの?と思いますよね
でもそんな単純な話ではありません
もちろん運動は大事です
ただ、太ってる子が思いっきり走ったり、活発的に動いたりするでしょうか?
答えはNOです
太ってる子は活動性が下がり、寝てばかりいます。
散歩にいってもすぐに息があがって歩かなくなることがあります。
運動だけで痩せようとするのは無理があります。
それに、太ってる子を無理やり走らせるというのも健康上よくありません
関節を痛めたり、少し暑い日だと熱中症のリスクもあります。
無理な運動は逆にその子を苦しめることになります。
運動は適度を心がけましょう
ダイエットはまず、食事を見直して、体重が落ちてきたら運動も増やして
太らない状態にもっていくというのが理想です
そもそもなぜ我が子は太ってしまったのでしょう?
もちろん食べすぎもあるとは思います
おやつのあげすぎかもしれません
もうひとつ、避妊去勢手術をしたのではありませんか?
避妊去勢手術後に太ってしまう子が非常に多いです
手術後に、手術前と同じごはんを同じ量あげていたらほぼ確実に太ります
なぜか?
避妊去勢すると代謝エネルギーがさがります
つまり基礎代謝量が減ってしまいます
約30%は下がるといわれています
また、避妊去勢手術後は食事量が増えます
食べなくて悩んでいた子が、手術後よく食べるようになるんです
基礎代謝が減っているのに食事量は増えるんです
消費カロリーが減って、摂取カロリーが増える
つまり太ります
同じ量あげてるのに太る、というのは
基礎代謝が下がっていることが多いです
夏は冬に比べて基礎代謝が下がるので、太りやすい子は季節によっても注意が必要です
また、たくさん散歩に行っていた子が散歩にいかなくなったけど
食事量変えていないということであれば太ります
運動量に応じて食事の量も増やしたり減らしたり調節しましょうね
今食べている食事の種類、食事のカロリー、一度見直してみてください!
パッケージの裏面にカロリーが載っていると思います
カロリー計算をして、適切な量をあげましょう!
よくパッケージの裏面に体重あたりの目安の量が載っていますが、あれはあくまでも参考値です。必要カロリーを計算して、量を決めることをおすすめします。