獣医師yukaの犬猫ブログ

病気予防に関することを発信してます

犬猫の健康寿命をのばそう!~あなたの子太っていませんか?~

こんにちは。獣医師のユカです。

 

このブログでは、犬と猫が健康に暮らせるにはどうしたらいいのか?

長生きするためにはどんなことをすればいいのか?

をお伝えします。

 

今回は太っていることで何が悪いのか?

ということについて話していきたいと思います!

 

ここだけの話、太っている子の割合は過半数です。

これは2018年のデータとしてでている話なので感覚的な話ではありません。

そのデータによると、犬では55.8%猫では59.5%の割合で肥満です。

うちの子は大丈夫、ではないかもしれません!!

見た目と肋骨に触れられるかどうかで簡単にチェックできるので、

自分の子の体型をチェックしてみましょう!

以下の画像を参考にチェックしてみてください

 

 

さて…結果はどうでしたでしょうか?

 

BCS4以上だったのではないでしょうか?

 

☐まあ、うちの子ぽっちゃりしてるのがかわいいしw

☐丸っこくてかわいいねって言われるんだよね~

☐このぷにぷに感がたまらなくかわいいんだよなぁ…

☐食べるの好きだから食べるのを我慢させるのがかわいそう…

☐うちの子動くの嫌いなんだよね

☐まあそのうち痩せるでしょ

 

一つでも当てはまった方、危険です!!!

ただ太ってるだけでしょ?ではないのです。

人と同じように犬や猫でもメタボってあるんです。

ぽっちゃりがかわいいなんて言ってられません。

犬猫の肥満は人以上に深刻です。

 

肥満により、様々な病気のリスクがあがります。

今回は寿命のことにふれますね。

 

現在、犬猫の平均寿命は昔に比べてだいぶ延びました。

犬では平均寿命は13歳

猫では平均寿命は16歳です

※犬種や猫種で差はあります

 

では肥満の子の平均寿命は、というと

犬では約11歳

猫では約14歳

 

なんと2歳も差があるのです!!!

たかが2年と思いますか?

犬猫では1年が人の4~6年に相当するといわれています。

つまり、人に換算すると寿命が約10年縮まっているのです!!

 

愛する我が子とは少しでも長く一緒に暮らしたいですよね?

できれば病気になることなく、健康に暮らしたいですよね?

なるべく病院に行かずに済ませたいですよね?

(病院って連れて行くのストレスですよね。シャイな子は特に…)

 

人と同じように太っていたらダイエットが必要です。

人だと、自分の意思で運動しよう!とか、

ヘルシーな食事にしよう!とかできますけど、

正直それは無理ですよね。

だって犬猫に太ってるという意識がないので。

つまり、飼い主さんの手助けが必須です!

 

わたしの家にも昔太ってるチワワがいたんですが、なぜ太ってたかというと、おばあちゃんの家の子でドッグフード食べなくて、見かねたおばあちゃんが自分のご飯あげてたみたいなんですよね。おばあちゃんが飼えなくなって引き取ってうちに来たんですが、少し歩いただけで息あがっちゃって…命の危機を感じました。

うちにきて、正しい食事と正しい運動をつづけた結果適正体重になりました。

 

つまり、飼い主さんの意識が肝心です!

まずは意識をしましょう。

犬が自分で自分のご飯準備しないですよね?

猫が自分でちゅーる開けたりしないですよね?

 

この記事を読んでうちの子やばいかなと思ったら

まずは意識してみてください!

 

○食事の量

  量ってますか?目分量であげている場合はまず量ってみてください。

○おやつの量

  ご褒美、といって家族みんながあげてませんか?

  1日でどれくらいあげているか(ジャーキー1本、ちゅーる1本、ガム1個など)

  記録してみましょう

○運動量

  遊んでますか?散歩してますか?

  

意識することがダイエットの第一歩です。

まずは意識してみましょう。